ずっと気になっていたMt.SUMIの薪ストーブ。
特に3面窓ガラスで二次燃焼の「オーラ」という薪ストーブが気になっていたけど
ソロで使うには大きいし重い(本体の重さなんと18.4kg‼)
二次燃焼のする薪ストーブと聞いて
火の粉も少なくなるし、燃えカスも少ないんだろうなー
黒光りした鉄チン(スチール)素材のボディは暖かさを蓄熱するんだろうなー
いいなー欲しいなーと思っていました。
が、重さもさることながらそのお値段もちょっとお高め!
公式で59840円!!!
ちょっと手が出ませんでした。
そんなこんな月日が経ったある日、
何気なく2023年の新作薪ストーブを検索していたところ
なにやらMt.SUMIから「薪ストーブMICRO」なるものが発売されると知りました。
Mt.SUMI 薪ストーブMICRO
二次燃焼の薪ストーブでこの大きさを求めていました!!!
しかもお値段お安め!!
早速ポチっちゃいました。
スペック
Size :
外寸 (脚展開・煙突含まず) W29 × D22.5 × H38.5cm
外寸 (脚展開&グリッド&煙突立ち上げ含む) W29 × D22.5 × H43.5㎝
燃焼室 W27 × D18.5 × H約20cm
収納サイズ W29 × D22.5 × H21.5㎝
煙突 Φ58mm × 長さ250mm (有効長198mm) × 6本継ぎ
最大煙突長 1.24m
使用時最大の高さ (煙突+本体) 1.6m
投入可能な薪サイズ 20cm以下
Weight :
(本体のみ) 5.9kg
(付属品込) 7.9kg
気になるのは「投入可能な薪サイズ 20cm以下」というところ。
燃焼室の幅が27cmあるなら25cm位の薪でもいけるんじゃないの?と思っています。
もし25cmサイズでも投入出来るなら最近のホームセンターには、25cm以下のサイズにカットされた薪が売られているのでその薪を使えばカットする必要無く薪ストーブを楽しめます。
これに関しては届き次第試してから追記したいと思います。
もしくはホームセンターでも売っているオガライトを使えば好きな長さに割ることが出来るのでこの薪ストーブMICROに最適だと思います。
ココが魅力的で惹かれました
その1:二次燃焼機能
公式HPにも書かれていますが、
ボディ素材がスチール製のため、小さなボディでもしっかりと暖房効果を発揮します。
火の立ち上がりが早く、二次燃焼構造とバッフルにより燃焼効率が良いので、煙や灰が少ないことも特徴です。キャンプ場で周辺サイトへ煙の配慮もでき、後片付けも楽々。
この炉内を見て下さい↓
この構造により二次燃焼を起こし、バッフルによる燃焼効率UPで火の粉の排出も少なくなるという構造です。これはテントに穴が空きにくくなるのではないかと期待が持てます。
その2:コンパクトで軽量
収納サイズ W29 × D22.5 × H21.5㎝という小ささで
重さが本体のみで5.9kgという軽さ。
やはり薪ストーブを何度か使っているうちに重さや収納スペースが煩わしくなってきた経験があります。この薪ストーブMICROならそんなストレスも解消できると思います。
その3:鉄素材のボディで蓄熱率UP!
以前はステンレス素材の薪ストーブを使っていましたが、蓄熱率が鉄よりは低いというか、ステンレス素材の薪ストーブの本体から出てくる熱量が鉄素材の物より低く感じました。
鉄素材の薪ストーブの方が暖かいという話を聞いたので実際の体感を確認してここで追記していきたいと思います。
この薪ストーブはソロキャンパーに打って付けです。
少なくとも私は直感的にコレだ!と思い2日間我慢してじっくり冷静に考えた結果やっぱりこの薪ストーブで冬キャンプしたい!という結果に至り購入しました。
気になるところ
①煙突にダンパーが付いていない。
この薪ストーブのサイズでダンパーを付けると煙が逆流する恐れがあるそうなので、あえてダンパーを付けていないそうです。煙突のダンパーを調整して炎の大きさを変えるのが好きだったのでちょっと残念です。
②短めの薪を使うので燃え尽きるのが早そう
木の種類次第な所もあると思いますが、短さがどこまで影響するのか、短くても太さがあれば長持ちするのか等いろいろ試してみようと思います。
熱量の目安
今回購入した薪ストーブMICROの熱出力は公式HP上では「1kw」となっています。
この熱出力1kwとはどれくらいの暖かさなのか?
調べたところによると、薪1kgを1時間燃やすと約4000wの熱量が得られるようです。
ん?ではMICROの1kwは1000wということは、薪が1kgも入らないという事なのかな。
4分の1の250gしか入らないという事は無さそうなので、この辺は届き次第実際にテント内で使って体感をこの記事に追記しようと思います。
また、鉄素材の薪ストーブは「輻射熱(赤外線)」も多めに放出しているので、この輻射熱による暖かさもプラスされるメリットがありますね。
一酸化炭素中毒や火事に注意!
くれぐれも一酸化炭素中毒や火事にはご注意下さい。
私は安物ですが一酸化炭素警報機を念の為使用しています。薪ストーブ使用中は換気の為に常に充分な隙間を開けています。
換気の大きさはテントの大きさやストーブの大きさによって様々ですが、私のテント(シマロン)ではポールの上に15cm四方位のベンチレーター(換気窓)があり、更に入口は完全に閉め切らずに地面から約30~50cmは開けています。
この2カ所の換気口で今のところ一酸化炭素警報機が鳴ったことは無いですし、数値を見ても高くなったことは無いです。が、油断は禁物です。
当サイトはテント内での薪ストーブの使用を推奨するものではありません。使用の際は個人の判断・自己責任でご使用下さい。
※追記:届いたので組み立ててみた
思っていたより小さく、思っていたより重いです。
天板を開けるにはこのフックを開けます。
が、最初だけ硬かったので道具を使って開けました。一度開けた後は素手で開けられるようになります。
天板の裏が他の薪ストーブでは見ない形でイイですね~
中に入っている物はこれで全部です。
早速、天板に煙突口を設置します。
この3つのネジに合わせるっぽい。
こんな感じかな?
※説明書を一切見ていないので後でこれが間違いだと気づきます。
一カ所だけネジが閉まらないのでよく見てみたらネジの長さが足りてなかったので裏から回して長さを調節したらうまく締まりました。(これも間違えています)
設置できたので次は何だろうと、ここで初めて説明書を見ました。
ん?煙突口は天板の裏から付ける事になっている!?
付け方間違えていました。
すぐに外して天板の裏から煙突口を付けていきます。
一応天板の上のナットも締めていきます。
次にバッフルの取り付けです。
バッフルと呼ばれる板を付けていきます。
この側面のネジに付けるそうです。
ネジを緩めているので傾いていますがネジを締めれば平行になると思います。
側面の外側のナットを締めていきます。ちょっと固いのでバッフルを手で持ちながら締めました。
ピンと平行になりました。
続いて煙突を付けてみます。
1本目は上下の両方が膨らんでいる煙突です。
2本目以降は全部同じなので繋げていきます。
完成~!スパークアレスタも最初から付いています。
収納してみます
バッフル付けたままでも横から煙突を全部収納出来ます。
配送された段ボールにベニヤ板が入っていたのでそれをバッグの底に敷いてみました。
更にその上に元から入っていたウレタンも敷きます。
ガラス面にも元から入っていたウレタンを入れました。
収納バッグも余裕を持った作りとなっており、煙突口を付けたままでもまだ煙突1本か2本入るほど余裕をもって仕舞えました。
実際に使った感想
さっそく試しにデイキャン行ってきました。
私のテント(シマロン)の高さは頂点が183cmあるため、Mt.SUMIのMICROの付属煙突だけでは煙突穴に届くか届かないかくらいだったので、適当に耐熱性のありそうなテーブルを置いて高さを稼いでなんとか煙突穴から30cm位煙突を出せました。
これでもいいんですが、なるべく煙突の先と幕を離したいし見た目的にバランスが悪いのでもう1本ジョイント部分を買い足そうかなと思います。
早速火入れ!
ある程度炎が大きくなったので放置してみます。
良い感じで燃えています。
炎がユラユラ揺れているのをジ~っと見入っていました。
薪の投入はこの正面の扉からしか投入出来ないので、開けると多少の煙は漏れてきます。
燃えている様子を動画で確認
下から天板を見上げた角度です。炎の流れが天板のバッフル構造に沿って流れているのがわかります。これによって火の粉や灰が減っているらしいです。次回は夜に使ってみて煙突から火の粉が出ているかどうか確認してみます。
本体の素材が鉄とステンレスで違うところ
こうやって手をかざすとけっこう暖かいです。
ステンレス素材の薪ストーブももちろん本体は触ると熱いんですが、鉄素材の薪ストーブの方が暖かいなと感じます。
実際に何cmの長さの薪なら入りそう?
購入時に最も気になっていたところです。炉内を実際に計ってみました。
炉内の入口は25cmです。
斜めにすると約30cmですが、薪の太さも考慮すると27~28cm位は入りそうです。
対角線上に斜めにするとこんな感じなので、約29~30cmの薪が太さによってはギリギリ入るかなという感じでした。
こうやってみると公式HPでは20cm以下となっていましたが、思ったよりそれ以上に長い薪が入りそうです。最近はホームセンターに短めの薪が売ってあるのでそういう商品は重宝しそうです。
他の延長煙突が合わなかった
以前までスームルームの薪ストーブDECOにGストーブの延長煙突を使っていたんですが、今回のMt.SUMIのMICROの煙突には残念ながら合いませんでした。
Gストーブの煙突:直径60mm
マイクロの煙突:直径58mm
こりゃ合わないですよね(汗
追記:更に使ってみた
今回はデイキャンじゃなくて普通に1泊のキャンプです。
一酸化炭素警報機を吊り下げていますが、念の為テントの入口を多めに開けました。
薪を多めに入れたほうが良い感じの燃え方になりました。
動画がこちら↓
二次燃焼させる機能は奥側の面にあるのでそこに炎が届くように薪をたくさん入れてみた所、奥の穴からも炎が出るようになりました。
ここから更にもう1本薪を投入して炉内はもう7~8割くらい薪で埋め尽くされた時、炎が手前のガラスの下から上に向って渦を巻いて燃え上がるようになりました。あまりにも豪快で見入ってしまって動画を取れなかったのが残念。
必ずやってみたい薪ストーブの上で鍋料理!
キャンプ仲間も同じく鍋を用意していたらしくダブル鍋を二人で美味しく頂きました。
肝心の火の粉どうだったの?
暗くなってから煙突の先から火の粉が出てくるか確認してみましたが、
残念ながらたまに火の粉が煙突から出ていました。
そりゃ完全に出ないわけないと思うのである程度の火の粉は仕方ないと思いますし、かなり少ない方だと思います。火の粉が出ていた時に使用していた薪は、角材を入れていたので炉内でバチバチ爆ぜていたのでそれも影響あったのかもしれません。
実際に次の日の朝にテントを確認しましたが多少のススが付いている程度で穴は空いていませんでした。(そよ風があったので出てきた火の粉は風で流れていたというのもありますが)
でもやはり煙突の短さは気になるので延長煙突を購入することにしました。
↑こちらが純正のマイクロの煙突と同じ250mmの長さです。
こちらもマイクロのジョイントに使える長さが325mmと少し長めのジョイント煙突です。
延長煙突届きました
頼んでいたマイクロの延長煙突が届きました。
テント内でテーブルに乗せていたのを降ろしたかったのと、シマロンの煙突穴からなるべく長めに煙突を出したかったので通常のサイズの250mmだと3本位必要だったので、あえてロコモ用の325mmを2本購入しました。直径が58mmなのでマイクロの煙突にもピッタリでした。
延長煙突も収納可能
こんな感じで収納バッグに余裕があるので325mmサイズの煙突2本も収納出来ます。
これで火の粉の心配がかなり減りました。
次のキャンプが楽しみです♪
煙突ガードも購入
いつも使っていたテントのシマロンには煙突穴があるんですが、最近購入したTCテントには穴が無いので煙突ガードを購入しました。
初めて使うのでとりあえず長い方がいいのかなと思ってLサイズを購入しました。
使ってみたらまた更新します。
追記:熱出力1kwの実力は?
ボディサイズが小さめのマイクロ。
このサイズでどれほど幕内が暖まるのか試してきました。
テントはグロッケ8TC
サイズ感はこんな感じ。
マイクロのボディサイズにはちょっと広い気がする。。。
点火
まずはテントの入口を半分閉めた状態で計測してみました。
外気温2.9℃
テント内13.9℃
気温差11℃
しばらくしてから
入口をほぼ閉めた状態、中央と下のチャックは締めずにわずかな隙間が開いています。
外気温5℃
テント内17℃
気温差12℃
ん~、夜も更けてきたのになぜか外気温が上がったせいなのか、幕内も少し上がりました。
それでも薪ストーブの周辺がこの気温なだけでちょっと離れると肌寒く感じます。
天板の上で土鍋ご飯も炊けました。なるべく火力を上げたら一気に吹きあがっていました。
後ろに焚火時にいつも使う反射板を置いたら正面にいる分には格段に暖かくなりました。
感想
やはり熱出力1kwだとグロッケ8の幕内全体をポカポカにすることは難しいようです。
反射板を置いて近くにいると暖かいです。
が、外気温が氷点下まで下がるとどうなるかなといった感じなので
次は氷点下での使用を試してみようと思います。
検証が終わり次第また追記します。
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