2024年パリオリンピックの柔道で、永山竜樹選手vsガルリゴス選手(スペイン)の試合で起きた誤審問題。
準々決勝終了後、日本の鈴木桂治監督、古根川実コーチ、金野潤強化委員長が大会本部に抗議していたが、覆りませんでした。
日本チームと審判団の間でどのようなやり取りが行われたのか調査しました。
審判の「待て」は悪魔の6秒間になった
(永山選手は)落ちたよね?
落ちたら1本だよね?
落ちたか落ちてないかではなく、「待て」が掛かったよね?
「待て」が掛かってるのに絞め続けたから落ちたんだろ?
「待て」と言われた後の6秒間も絞め続けることが柔道精神に則っていますか?
この日本の主張に審判団は、
あの「待て」は間違いだった。審判のいう「待て」は神の声の場合もあれば、悪魔の声の場合もある。
悪魔の6秒間はあってはいけないこと
と、審判団はあの「待て」は間違いだったことを認めましたが、判定は覆りませんでした。
審判団は結果しか見ていない?
審判団の論点がズレているように思えます。
「落ちた」から敗けという結果しか見ていなく、「待て」が掛かったから永山選手は力を抜いた結果「落ちた」という過程が抜けてしまっています。
国際柔道連盟の審判団のレベルの低さが伺えますね。
会場からのブーイングは永山選手に向けられた
誤審判定に納得のいっていない永山選手は、相手選手との握手も交わさず畳上でビデオ判定を訴え続け、5分間畳から降りませんでした。
その態度が会場では「敗けたのに納得していない」というように捉えられてしまい会場からは永山選手にブーイングが起きてしまいました。
スペイン側は誤審と思っていない?
スペインチームのコーチも論点がズレており、
「規則では意識を失ったら自動的に敗けと規定されている。そして彼(永山選手)は意識を失っていた。なぜ彼は挨拶をしなかったのか」と
ガルリゴス選手の勝利を正当化し日本側の態度に怒りを示していました。
スペインの公共放送局『RTVE』の公式スポーツアカウント『Teledeporte』でも以下のように誤審のことは一切触れずに永山選手の態度を批判しています。
勝ち名乗りを受けたガルリゴスが永山に握手を求めたシーンを切り抜き、「勇敢なスペイン人は手を広げて、一向に来ない日本人からの挨拶を待っていた」と報告。続けて、「ナガヤマはガルリゴスに向かって非常に酷いジェスチャーをした」と、握手を拒否した永山の姿に苦言を呈した。
引用元:THE DIGEST編集部
ガルリゴス選手は
ガルリゴスは「レフェリーが『待て』を出したのに、音がうるさくて気づかずに続けていた。昔からそうだったし、ルールはみんな同じだよ」と準々決勝後の取材に語ったという。
引用元:中日スポーツより
まとめ
審判の「待て」は、
周囲の音がうるさくて聴こえなかったガルリゴス選手には
「神の声」となり、
聴こえてしまった永山選手には
「悪魔の声」となってしまったんですね。
「悪魔の声」があってはいけないことだと思います。
今後の柔道界の為にも正当な審判をしてほしいと願います。
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