最近は冬でもキャンプをしたい人が増えているそうです。
気温一桁台でのキャンプや気温マイナス10度以下での雪中キャンプ等など冬キャンプといっても地域で様々か思います。
薪ストーブは憧れるけどメンテナンスが大変そうとかちょっと扱いが難しそう、と敷居が高く感じる方もいるかと思います。
そんな方々は使い慣れている灯油ストーブなら使えそうと考える方も多いと思います。
そこで、
実際に灯油ストーブで冬キャンプで5年程実際に使用している私がどんな灯油ストーブがキャンプに向いているのか、どんな種類の灯油ストーブがあるのかご紹介していこうと思います。
私はトヨトミのKS-67を使用しているのでこのストーブを基準に使用感を語っていこうと思います。
注※読者が一酸化炭素中毒の危険性を充分熟知している事を前提としています
注※テント内での火気の使用は非常に危険ですしメーカーでも推奨されていませんテント内でのストーブの使用は自己責任でお願い致します。
注※このブログはテント内での火気の使用を推奨するものではありません
どんな灯油ストーブが向いている?
まず第一に持ち運びしても灯油がモレないこと
コレ凄く大事です
ごく一般家庭にあるようなこのようなストーブ
灯油タンクを下に向けて設置するタイプは車での運搬中にほぼ漏れます。タンクをあらかじめ外してビニール袋に包んで持ってきている猛者も居ましたが・・・
灯油漏れを気にせず持ち運びに適しているストーブはコレ!
①トヨトミKS-67
②コロナSL5122
③パセコWKH3100
④トヨトミレインボー
⑤アルパカTS-77A
⑥フジカハイペット
数年前から最近でよく聞く名前はこの辺りでしょうか。他にもあると思いますがとりあえずこの6点のストーブの比較をしていきたいと思います。
なるべくコンパクトに!
ただでさえ荷物の多いキャンパーが多いと思います。そんな中、車の中にストーブを積み込むのでかなりの積載スペースを圧迫します。
特に私が使用している
①のトヨトミKS67や
②のコロナSL5122は大きい方なので
車に積むとこうなります↓
大型のテント並みにスペースを使います。
また、タンクが空の状態でもストーブ本体の重さが11kgあり灯油を満タンにすると約17kgにもなり大人の男性が片手で持って移動するのも一苦労するほどの重量になってしまいます
灯油ストーブの燃焼時間は?
私の使用しているトヨトミKS67は、メーカーの説明書では燃焼時間約10時間となっていますが、これは最大火力で使用した時間です。
火力を6~7割くらいにすると
15~17時間くらいもちました
灯油ストーブって暖かいの?
結論から言うと、
使用環境によります
- 外気温
- テントの大きさ
- ストーブの出力
- 換気の仕方
この4点によって暖かさはまったく変わります。
私はストーブを使用する際は一酸化炭素中毒が怖いので暖かさよりも何よりも
空気の循環を意識します
上のテントの大きさだとこの日は外気温マイナス5℃でしたが通気口として前面をフルオープンにするとテント内はあまり温まりませんでした。
前面の半分を閉めるとかなり暖かくなりました。
この大きさのテントだとかなり閉め切らないと暖かくなりませんでした。
外気温はマイナス2℃
ベンチレーターは4カ所開けて横の入口を1カ所だけ半分開けて他は全部閉めてもなかなか暖まらずこれ以上閉めるのも怖かったので、一緒にキャンプした人たちのストーブを集結してみました。
カマボコテントの中に3つの暖房器具を入れて入口の一カ所を7割ほど開けて換気したところ、
テント内は14℃まで上がりました。
3台も使用すると暖かいですがやはり換気が気になります。
このテントでは画像のように前面を開けての使用でした。
この日の外気温はマイナス6℃でしたがこれくらい前面を開けてもテント内は10℃まで上がりました。
ストーブによって暖かさ違うの?
暖房出力によってその差は歴然です。
トヨトミのks67やコロナのSLシリーズはほぼ同じくらいのスペックと思います。
トヨトミのレインボーストーブはその見た目から人気はありますが、思っているほど暖かくなりません。暖房出力が低くてマイナス気温の地域だとかなり厳しいと思います。(実際に氷点下で使用してみた個人的な感想です)
対流型のストーブは家庭で使用しているストーブと違って真上に熱が放射されます。
その為、真正面にいてもほぼ熱が来ません。後ろに反射板を置いたり上にストーブファンを置いて前方に熱を送るようにすると真正面にいても若干暖かく感じます。
それでもレインボーストーブのように暖房出力が2.5kWだとマイナス気温の中で換気を意識しながら使うとほぼ暖かさを感じられないと思います。
じゃあオススメは?
個人的には大きさ・重さ・暖房出力・価格を考慮するとキャンプで使用する上で
火力重視で温かさを求めるなら
トヨトミのksシリーズかコロナのSLシリーズ
持ち運びやすくコスパ重視なら
PASECO(パセコ) 対流型 石油ストーブかアルパカTS-77
が今はコスパが良いと思います。
※2022年11月:追記
その後、パセコストーブはタンクの下から灯油が漏れるという不良品がけっこう見つかっているみたいです。メーカーは保障してくれるみたいですが、キャンプ中にそんな事になったら灯油臭いし寒いしでせっかくのキャンプが台無しになってしまいますね。
一酸化炭素中毒が気になる人は
どんなに換気に気を付けても絶対大丈夫という事がないと思います。少しでも安全に使用するために一酸化炭素警報機も併せて使用することをオススメします。
私は2000円程度の海外産の物を使用していましたが、車の排気ガスに近づけるとみるみる数値が上昇していきすぐに大音量のアラームが鳴りました。
とりあえず保険的な意味で使用していましたがキャンプ中にストーブを使用していて鳴ったことはありませんでした。
他の方は海外製の物はセンサーの精度がイマイチとか信用できないという理由で違うメーカーの物を2個使用している人もいました。
また、お値段が高い方が精度も信用できるという方もいました。
最近は色んな種類のものが販売されているみたいですね。
冬キャンプは寒さを凌ぐために夏よりも準備が必要になってきますが、冬キャンプでしか味わえない魅力・楽しさがあります。
最大限に安全に配慮した上で冬キャンプを楽しみましょう♪
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